カフェギャラリー幻
11月30日 カフェギャラリー幻にて開催されたクトゥルフ神話展へ行ってきました!
今日の天気は雨予報だったのですが邪神の恵みか、千駄木駅に降りると雨は降り止んでいました。
そして少し迷子になりつつ無事カフェギャラリー幻へ到着。
外から見てもわかる【赤】の内装に狂信者のような昂りを覚えつつもいざ出陣!!
中に入ると館の主が笑顔で迎えてくれました。
ざっと見渡すと壁一面に様々な方の神話生物の絵が展示されていて、この光景を一瞬を見ただけで満足感を覚えながら他の方の流れに沿ってグルグルと回って行きました。
※画像のブログ掲載はカフェギャラリー幻様より許可を頂いております
寺坂マヨ様
最初にバン!と目を引かれたのは「壁から伸びた黒い手」でした。
恐る恐る近づいてみると懐中電灯や古びた写真、散らばった数枚の日記がおいてある「少女の部屋を模したコーナー」へいつの間にか辿り着いてしまいました。
古びた紙の日記にはなんとシナリオが…!
どうやら知らずの内、物語の世界へ入ってしまったようです
どうやらこの物語を終わらせるには、物語のある部分を選択する必要があり、選択肢は「黒い手」に差し出すものによって変わるとのこと…
結果は……
詳細はネタバレになってしまうのでここでは伏せますが「ある神話生物」がとても好きになるエンディングを迎えられました。
凡輝子様 有我悟様 ar=ma様 koti様 to様 中央東口様 豚蛇様
一つの物語を終え歩みを進めていくと次に私を待ち受けていたのは冒涜的で、禍々しいイラスト、書物の数々でした。
凡輝子様の一見精巧な作りの人形チックな独特な作風のイラストや
(ポップシュールレアリズムと呼ばれるアマルガル(合成物)を結晶化するように描くというものらしいです。つまりすごいってことですね!)
有我悟様のクトゥルフトートバッグやハスターTシャツも魅力的で日常生活でクトゥルフを連想できるアイテムって素敵だと思いました。
ar=ma様のコーナーでは彫刻のような邪神達の像がずらっと並べられておりクトゥルフチェスという電波が浮かんできました(ジャックランタンがとてもかわいかったです!)
koti様のイホウンデーには妻だからかどこかニャルラトホテプを連想されるものを感じました。しかしオリジナル笑顔のイメージが多いニャルラトホテプと表情は正反対ですね…
to様の白と黒のみで描かれたミ=ゴのイラストは普段のシナリオでイメージしていたモノと打って変わってただそこにいるだけで自然と絶望感を与えるような恐ろしさでした。
また、中央東口様の躍動的なクトゥルフやただただ美しいとしか声が出ないハスターの人物像には名状しがたい感情をおこすしかありませんでした。(何故非売品なのだ…)
イラストの側にはto様が描かれた神話生物のイラスト集や、クトゥルフ情報誌が様々おいていました。
イラスト集はハイクオリティで、お値段を見た時に桁を間違えているのかと錯覚…。
また、一際目立つものとして豚蛇様の「妖神乱舞」という巻物の書物もあり、巻物自体見たことがなかったことも作用してひたすら感動していました!
…実は製作者様のどなたかにイ=ス人の方が紛れているんではないでしょうか?
海野 なまこ様 しゅたいなー様
興奮と名状しがたい気持ちの鼓動が止まないなか次のコーナーへ
待ち受けていたのは可愛いクトゥルフ達でした。
えんどう豆のような色合いのデフォルメされたゆるるふを横目にルルイエにて眠っているおぞましいクトゥルフのイラストとの対比でアメとムチを味わいながらもゆるるふクリアファイルとしゅたいなー様のひと目でわかるミ=ゴの活躍が描かれたキュートなハンカチを購入!
また、るるい宴、第3工房様のデフォルメ神話生物人形も可愛らしく、シナリオでこの姿で出会えたのならばsan値が回復するんじゃないのかと思うほどでした。
かの邪神らより癒やしを頂きつつ名状しがたいハスター様をお持ち帰りぃしました!
N`sLab様 えにぐま堂様
ぐるぐる周り今度は研究所のようなところへ
一つ回るたび全く違った空間に変貌するからか、まるでクローズのTRPGをやっている気分ですね。
年季が入った木製の棚にはえにぐま堂様のクトゥルフの像やN'sLab様の印をかたどったエンブレム、アーティファクトがずらりとならんでいました…!
素材のせいか重圧感をひしひしと感じつつもまずはエンブレムを手に取ってみるとやはり厚みのある重さ
刻まれたエンブレムは原型をそのまま形取ってはおらず、何百、何千もの前に精巧に作られたものがようやっと発掘された
そんなエピソードを想起させる作りとなっています。
クトゥルフの像は棚の上に置いてあり、15〜20cmはあろう大きさが更に巨大に思えるような威圧感を放っていました。
おっかなびっくり触れつつ、まじまじ見つめるとそれは絡みつくような依存性を放っており、狂信者が邪神像を肌身離さず持ち歩く狂気を微かに感じ取れるでしょう。
そして
まさか
なんと!!
あのトラペゾヘドロンが売っていました!!!!
まさか生きているうちに巡り会えるとは思っても見ませんでした。
DEX18の速度で購入籠へ!
まじまじと観察したところ
形は硝子でできた歪な20面ダイスのようで、色合いは一見宝石のアメジストに近い紫色
覗いてみると円の表面は透明感のある淡い紫色なのですが、奥を覗こうとすると色が重なり黒が形成されて何も見えなくなってしまう
そんな摩訶不思議なアーティファクトでした。
一通り見終わったところで待ちに待ったランチタイム
私は甘党なのでニャルラトホテプのムースと黄金の蜂蜜酒、猫好きもあり土星からの猫のクッキーを注文
ふかふかの長椅子テーブルに座り来訪者ノートに「くいぶるー」の名を刻みつつ待っているといつのまにかニャルラトホテプのムースが召喚されてました。
(現物撮り忘れてしまいました)
見た目はニャルラトホテプの下を連想させる濃赤のムースに綺麗に切りそろえられたイチゴ、それを彩るかのようなホワイトマーブルチョコに皿一面に塗された真っ黒な粉(チョコパウダーかな?)
全く混沌感がなくむしろ淀みなく綺麗に揃えられた舞台のようなイメージです。
食欲に負かされすぐさま一口取ってみると濃赤のムースの下には隠されたように茶色のムースが重なっていました。
味はフランポワーズ(きいちご)の自然の甘さの後、刺激的な酸っぱさが舌の味覚を混沌とさせていきます。
イチゴも同じように甘さと酸っぱさの対比でニャルラトホテプのトリックスターの二面性を表しているかのようでした。
しかし一番気になったのは下に残る茶色のムースです。
ただただひたすら甘いムースが最後を飾る。
そんな一面性に何故か私は混沌を感じずに入られませんでした。
次に運ばれてきたのは黄金の蜂蜜酒と秘薬です。
ワイングラスに注がれた蜂蜜酒は金をお酒にしたような美しさでそのまま飲んでしまえば日常を鮮やかに色付けていくことでしょう
……しかし非日常を望む我々であればその隣の秘薬を手に取らざるを得ません
錬金術に用いられる鈍い鉛の光沢をした藍色の秘薬を付け足すとたちまち黄金酒は姿を変えトラペゾヘドロンのような混沌を宿す色と化します
混沌の中からビヤーキーが覗いているような気分となりつつもゆっくり飲んでみると流石にワイン。
度数も強く、アルコールの味わいが深いです(あくまで体感ですが)
そして、飲めば飲むほど蜂蜜の甘美な味わいの強さに誘われます
同じように自分の顔も徐々に朱に染まっていきました
酔い覚ましにと土星からの猫のクッキーをガブリと食べリラックス
クッキーも様々な形から選べるようで、私は鼻がキュートな猫を選びました
大いに満足し、心の中で
いあ! いあ! はすたあ! はすたあ くふあやく ぶるぐとむ ぶぐとらぐるん ぶるぐとむ あい! あい! はすたあ!
と唱え世界のどこかの窓で謎のハゲタカが召喚されていることを祈りつつカフェギャラリー幻を後にしました!
つたない文章ですがクトゥルフ神話展の魅力を少しでも伝えられたのなら幸いです。
また、自分が見たのはほんの一部で他にも沢山の面白さやあると思いますので是非その目で見てきてください!
最後にドリームランドのような素敵で不思議な世界に連れて行ってくださいました出展者の皆様方、カフェギャラリー幻様へ感謝です!
ああ、窓に! 窓に!
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